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Noulouk ヌールーク 

インパクトのある表紙絵ですね。すばらしい! 大氷原に住む少年 Noulouk ヌールーク。 日頃、火や風、そして湖の水を大事に思っている優しい少年は、火が元気に踊れるように木の笛を作ってあげ、風が遊べるように凧を、湖の水には船を作ってあげます。 それを火も風も水も嬉しく思っています。 でも、彼が一番大事に思っているのは、氷原の向こう岸に住む、愛しの Anouk アヌークです。 ある日、ヌールークの父に言われます。 お前も立派になった。アヌークの家に届け物をしておくれ。 ということで、12匹の犬に引かれたソリに乗って、一人出かけることになりました。 でも、頭は彼女のことでいっぱいです。 注意を怠ってはいけない危険な氷原で、彼は魔物に出くわしてしまいます。 あらら…。 愛しのアヌークに無事会えるのでしょうか? この絵本の出だしは… L'immerse banquise blanche est pleine de dangers. Alors, ceux qui vivent là-bas observent et écoutent... Ils ont l'habitude de se méfier de la Sorcière Glacée, du Morse Géant et du Dragon Qui Souffle le Froid. Ces trois-là, mieux vaut ne pas s'en approcher... car le pire pourrait arriver ! 白い広大な氷原は危険に満ちています。 ですから、そこに住む人々はよく見て耳をそばだてます。 そして警戒することを常としています…氷の魔女、巨大セイウチ、そして、冷気を吐き出すドラゴンには。 この魔物たちには近づかないに越したことはありません…最悪の事態になることでしょうから!(ヘタ訳しょこり) お話:Agnès Bertron-Martin アニエス・ベルトロン=マルタン   (カタカナはこれでいいのかな?) 大好きなイラストレーター Gwen Keraval グウェン・ケラヴァル をやっと紹介できました。 嬉しい。サイトはこちら→ Gwen Keraval illustration
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Je suis un chat bleu おいら、青いネコ

タイトルの通り、青いネコくんのお話。 農家のおかみさんが青い色を落とそうとゴシゴシ洗ってみますがやっぱり青いまま。 うちのカラーに合わん!と、だんなさんに蹴っ飛ばされて追い出されてしまいます。 仕方がないのであちらこちらと歩いていきますが…。 さて、青いネコくん、落ち着き先が見つかるのでしょうか? Je suis un chat bleu   ←こちらAmazon.fr で中身が数ページ見られます。 Anne Mirman アンヌ・ミルマン(文)  Éric Gasté エリック・ガステ(絵) このネコくんがステキ♪ タイトルは、わたしのイメージでは「おいら、青いネコ」かな。 Je suis un chat, un chat bleu. Oui, bleu ! Vous trouvez ça bizzarre ? Moi, je me trouve joli. Ce n'est pas l'avis de tout le monde, je le sais. おいら、ネコ。青いネコさ。そう、青! 青いネコなんてヘンだって?おいらは、きれいだと思うな。 みんなはそう思わないだろうけど。わかってるさ。 (ヘタ訳しょこり) 日本語版があるようです。 「ぼくは青ねこ」堀内ゆかり訳 久しぶりにフランス語で絵本を読みました。やっぱり、いいなぁ。 語彙力もアップしそうな予感(笑) また、絵本を読んだら、更新します。次はいつになることやら…??

LES FANTÔMES La Force de Nessie ファントムたち ネッシーのいたずら

Jacques DUQUENNOY ジャック・デュケノワの LES FANTÔMES おばけシリーズのひとつ ファントムというか、おばけの4人(?)組はなかよしです。 一緒にパーティーへ行ったり、地下室探検に行ったり、ネス湖へ行ったりしていますね。 今回はそのネス湖で舟釣りをしに行ったときのお話。 どちらかというとネッシーのほうがメインです。 ネッシー、けっこうお茶目さんです。 さて、セリフが少ない絵本です。 4人組がボートを出すとき、ネス湖にかかった船橋を泥だらけにしてしまうので、管理人さんが文句を言いながらもきれいに掃除します。 Eh ! Mon ponton est plein de boue ! Galopins ! … ああ、私の船橋が泥だらけじゃないか! いたずら坊主どもめ! … そのとき使った雑巾を洗って干しておいたらその雑巾が…ブラシも…。 おまけに…。あらら…。 Oh, non ! Nessie a encore vidé le Loch ! ... あやや! ネッシーがまた湖を空っぽにしたぞ! … (ヘタ訳しょこり) ネス湖の水がどうやって保たれているのか、という謎も解明されますし(笑)、とても興味深いお話です。その前に、どうやって空っぽにしたかも問題ですね。この絵本を読めば疑問スッキリですよ。 ところで、この4人組、ちゃんと名前があるの知ってました? Henri, Lucie, Georges et Édouard アンリ、ルシー、ジョルジュ、そして、エドゥアール どれがどれだか…わかりませんが。 日本語訳も出ているようです。 あれ?おばけパーティーLe dîner fantôme のときは6人なんだね? あ、他のお客さんか…?

La tour Eiffel a des ailes ! エッフェル塔がゆく!

des quatre coins du monde 世界各国から旅行客がやってくる la tour Eiffel エッフェル塔ですが、ある日のこと「Moi aussi je veux voir du pays ! 私だって旅行したいわ!」と思い立ちます。 なにせ高さ324mの塔ですからパリの街が寝静まるのを待って、まずl'Arc de triomphe 凱旋門君を誘いに行きます。Demain c'est le 14 juillet 明日は7月14日の記念日だから行かないと断られましたが、一人パリの街を飛び越えて、意気揚々と出発です。… Mymi Doinet ミミ・ドワネ 作 Aurélien Débat オーレリアン・デバ 絵 この絵本の ipad アプリがあるようです。 音声やアクティビティもあるのかな。 左の画像は App Store のもの。 … いろいろなことが初体験。sous les étoiles きらめく星空の下、海に入ってみたものの、le poids de 1500 éléphants 1,500頭もの象に等しい重さですから浮かぶのが難しい。les phoques アザラシさんたちに助けられてなんとかチャプチャプやっています。突然嵐が迫ってきましたから暗闇で方向がわからなくなった漁師さんたちに出会います。このままでは le Mont-Saint)Michel モンサンミッシェルにぶつかる!そこで、エッフェル塔は haute comme 64 girafes 64頭のキリンを並べたほどの背の高さがありますから、すっくと立ち上がり un phare 灯台の代わりをして助けてあげます。徹夜したので、もうぐったり。寝入ってしまいます。 はっと気がついて飛び起きます。大変、今日は7月14日です。vite, vite ! 急げっというので、ビョーンと地面を蹴るとパリまで飛んで帰ります。雲間にエッフェル塔を見た鳩が夢でも見ているかとびっくり。「La tour Eiffel a des ailes ! エッフェル塔に羽がある!」 うまいことに、パリの街は un épais nuage de brouillard 厚い霧に覆われていましたから、誰にも留守にしていたことはバレていません。無事にお祭りも花火で幕を

Le Chat Botté de Rouge 赤い長靴のネコ

「くつやのねこ」という「長靴をはいたネコ」をアレンジしたお話。日本語の絵本を買うことはあまりないのですが、これは、もう、惚れて買ってしまいました。 いまい あやの IMAI Ayanoさんの作品のフランス語訳。 英語訳版からの訳のようです。 絵本の出だしは… Il était une fois, il n'y a pas si longtemps que cela, un pauvre cordonnier qui vivait avec son chat. Les affaires n'allaient pas fort, et lorsqu'ils partagèrent leur dernière boîte de thon, le cordonnier soupira : «Eh bien voilà, c'est fini ! Je n'ai plus ni clients ni commandes. Il va falloir m'en aller chercher un autre travail.»  «Tu te résignes peu-être trop vite, lui dit alors le chat à qui une idée venait de germer derrière la tête. Fais-moi donc une dernière paire de bottes ! Qu'elles soient rouges et à ma taille ! Ansi chaussé, j'irai te chercher de nouveaux clients.» Ainsi fut fait ! Le chat enfila ses nouvelles bottes rouges, superbes, et s'en alla, bien décidé à trouver autant de clients et de commandes que le cordonnier pourrait en traiter. … かつて、そう遠くないむかしのこと、 ネコと暮らす貧しい靴屋がおりました。 商売がなかなか上手くいっておりませんでし

Gaspard et Lisa au Japon リサとガスパール日本へ行く

「リサとガスパール」シリーズの22作目(フランス語版で) リサの家族旅行ですが、行けなくなったリサのお姉さんVictoria の代わりにガスパールも一緒に旅行します。長い時間飛行機に乗って日本へ。ホテルに着くと色々日本的なものをチェックします。床に敷かれた布団や座卓に座椅子。でもテレビは同じ。 そしてトイレは…。 ... Dans les toilettes, il y avait plein de boutons, on aurait dit une cabine de pilotage. - Ne touchez à rien, a dit maman. - Appuie-là, j'ai dit à Gaspard. Mais il n'aurait pas dû, parce que ça a arrosé partout et papa s'est fâché. ... トイレには、たくさんのボタンが付いていて、まるでパイロットの操縦席のようだった。 「何も触らないでね」とママ。 私は「それ押しなさいよ」ってガスパールに言ったの。 でも、押しちゃいけなかったんだわ。だって、あちこち水浸しになってパパが怒ったもの。 ...(ヘタ訳しょこり) ご飯の時、箸を使うのも大変だったし、その後訪れたお寺では、慣れないスリッパでつまづいて庭に落ちたり…と色々ありました。でも、いいこともありましたよね。 最新作の  Gaspard et Lisa et le poisson-ballon ガスパールとリサとふくれ魚(ふぐ) この話の中で「私が日本に行った時そりゃ大変だったのよ!」という話がでてきます。 リサが対抗意識をメラメラと燃やしてお話をふくれあがらせますが、本当は日本ではこんなことがあったのですね。 日本語版もあります。 いつか機会があれば読んでみたいです。

Je ne veux pas lire ! わたし読みたくないもん!

毎晩パパかママの膝の上でお話を読んでもらうのが大好きな Lili リリ。 弟レオの「お話の権利」をおやつと交換してもらうほど。 でも、もうすぐ小学校に入って字を習ったら一人で読めるから良かったね…とママに言われて大ショック! 絶対字なんか覚えない!とパパとママに宣言します。 でも、あとで車の運転するとき標識が読めなくて困るでしょ? 飛行機に乗るから大丈夫! 私たちからの手紙が読めないでしょ? 電話するから大丈夫! 料理のレシピが読めないでしょ? 自分で発明するから大丈夫! …とこんな調子。 学校の先生にも読まない宣言をします。 さて、休憩時間にグラウンドで遊んでいると、お隣の幼稚園から弟の泣き声が聞こえてきます。友だちが引っ越しちゃった、と泣く弟。 Lili réfléchi : --Qu'est-ce qui me fait du bien lorsque j'ai du chagrin ? Une histoire bien sûr ! Aussitôt Lili attrape son cartable, en sort un vieux livre usé et rejoint Léo pour le consoler : --Je vais te raconter Le Petit Poucet.  Léo n'en revient pas : c'est génial, le CP ! リリは考えます。 「私が悲しい時、何をしてもらうと良いかな?お話よね、もちろん!」 すぐにリリはカバンをつかむと中から擦り切れた古い本を取り出し、レオをなぐさめようと戻ります。 「親指小僧を読んであげるからね」 レオはびっくりです。さすが1年生だね!(ヘタ訳しょこり) 字は読めないけど、もうお話はすっかり頭の中に入っていますから、上手にお話してあげられますね。そして…。 文: Quitterie Simon 絵: Hervé Le Goff エルヴェ・ル・ゴフ 表紙のLiliのこの目!すてき。