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Le lion et le lièvre ライオンとウサギ

フランスの小学生用のテキストに載っているお話。
CPレベルですから小1程度なのですが、結構侮れない。

西アフリカのお話 Un conte d'Afrique de l'Ouest
illustré par Caroline Palayer

ライオンに「毎日1匹の動物を差し出しますから、どうぞ無駄な殺生をおやめください」とお願いをして平和協定(?)を結んだ森の動物たち。どう決めたのかは知りませんが、その一番手になったのが、この「ずる賢いウサギ」。そう簡単に食われるわけにはいきません。その計略とは!?




お話の始まりは…
Un lion très cruel vivait dans la savane.
Il tuait et dévorait tout crus les animaux les uns après les autres.
Un jour, les animaux désespérés conclurent un marché avec le lion :
un seul animal se présenterait à lui chaque jour pour être mangé.
Le lièvre rusé fut désigné pour être le premier.
...
とても残忍なライオンが一匹、サバンナに住んでおりました。
動物たちを次から次へと殺しては生のまま貪り食うのです。
ある日のこと、ほとほと困り果てた動物たちはライオンと契約を結ぶことにいたしました。
『毎日1匹ずつ生贄をライオンに差し出すこと』
ずる賢いウサギが、その一番手に指名されました。

…(ヘタ訳しょこり)

小1レベルかぁ…。私、進級できるかしら…。
ちなみに
lièvre は「野うさぎ」で、大きめ。(英語だとhare)
lapin は、いわゆる飼いウサギ。(英語だとrabbit)




物語によく使われる「単純過去」がたくさん出てきます。


il hurla ‹ hurler

il rugit ‹ rugir

ils partirent ‹ partir

il se pencha ‹ se pencher

il vit ‹ voir

il montra ‹ montrer

il sauta ‹ sauter

il se noya ‹ se noyer

il débarrassa ‹ débarrasser










…いやぁ、怖い世界ですね〜。

生き延びるためには、知恵を働かせなきゃいかんのでしょうがね…。食うか食われるかの問題ですからね。


オイラ、のほほんと肉食ってる場合じゃない…のかな??





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